伝えられないもどかしさ2007/04/01 00:47

 今日は朝から出校。4月からのガイダンスの打ち合わせがある。4月から新体制になるということでみな忙しい。しばらく日本を留守にしていた私も仕事が山積。教員の一人が入院するという知らせで心配したり、代講をどうするかとか、来年度から、わが学校では、履修登録をウェブ上で行うシステムになったのだが、その説明を新入生にどうするかとかとにかくいろいろ大変なのである。

 午後は学校近くの岩波で雑誌特集のための研究会。といっても私の発表なのだ。仕事を中座してでかける。歩いて数分のところだ。古代文学会のFさん、Mさん、Tさんたちの前で、中国に行く前に仕上げた内容をしゃべったのだが、見事に伝わらなかった。どうも、こちらの戦略の失敗というか、心物対応構造にとらわれすぎて、一番面白がったことを素直に伝えられなかったことが原因。反省した。きちんとした理論をしゃべるのではなくもっと大胆な思いつきをしゃべった方が受けたようだ。

 それから、私が思うほどそれぞれが面白がってくれなかったのは、私と彼等との間にずれがあるからだということを理解した。そのずれは、別に悪いことじゃないと思うべきなのか、それとも、私のほうで修正すべきなのかよくわからない。たぶん、修正すべきではない。むしろ、私の面白がっていることを相手に分からせる力の問題だ。いつもながらその力のなさを思い知る。

 岩波の雑誌『文学』が出る。私も参加した座談会が掲載されている。ここでは私は素直に面白がっていることをしゃべっている気がする。しゃべりすぎかなという気はするが。

 研究会が終わって仕事に戻り七時まで雑務。帰ったのが夜の九時だ。さすがに疲れた。

      三月の花の盛りに言葉散る

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