椅子の話2007/04/21 23:30


 金曜の夜に山小屋に来る。私は一ヶ月ぶりになるか。暖冬と言うが春は寒春のようだ。木曜には雪が数センチ積もったということだ。山の桜は今咲き始めたというところか。里の方はすでに満開を過ぎている。信州は今頃の花が美しい。辛夷や山桜が所々の枯りた山肌に点在する。山小屋の周囲の山にほとんど緑はないが、だんこうばいの黄色い花があちこちに咲いてこれもまた見頃である。

 金曜は、長野に来る途中栃木の宇都宮によってきた。墓参りである。天気が良く、まだ桜も咲き残り大きな辛夷の木も白い花を咲かせている。父親はもう25年前になるが、五月の連休の日に脳梗塞でなくなった。それで連休の前後は必ず墓参りに行く。61歳だったが、あと数年で私もそんな歳になる。墓参りをし始めてから25年経つが、この墓地の樹木はさすがに大きくなった。墓の近くの樹木は、墓守のようなものである。

 私は今週の週末はリハビリと言ったところだ。ここんとこ睡眠時間がとれず、体調も芳しくない。一休みして、来週から仕事。そして連休。連休に風邪を引かないよう気をつけなくては。 

 古代文学会のシンポジウムが終わって、M君と椅子の話になった。彼は椅子が好きでいろいろと集めているようだ。実は、うちの奥さんも椅子好きで、骨董屋で面白い椅子を見つけると、時々買ってくる。そこで面白い椅子を紹介しよう。まず五本足のスツール。いわゆる丸椅子だが、奥さんはある店から1万円で買ってきた。普通四本足なのだが、何故か五本足で、足の先や付け根の部分がなかなかしゃれている。珍しいスツールである。

 それから、私が王様の椅子と呼んでいる、三角の椅子。背もたれに彫刻があり、アフリカの紋様のようでもある。座る部分が三角になっていて、縁があるのでそのままでは座れない。買ったときは三角形のヒョウ柄のクッションが乗っていた。日本製でないことは確かであるが、どこの国で作られたかはわからない。しばらく私が座っていたが、座り心地がわるいので、今はインテリアとして山小屋の部屋の隅にただ置いてある。インテリアとして見ると、なかなかのものである。

     老辛夷墓の向こうで神さびぬ