渋谷が人気2007/07/27 01:18

 今日は演習と講義科目があるが、講義の方はテストである。仮面論をやっているので、仮面についてのかなり抽象的というか仮面とは何かといった類の問題を2問出した。持ち込み可なので、毎回のように配ったプリントを取っ替えひっかえしながら解答を書いていた。これで、とりあえずは前期の講義が終わったことになる。

 基礎ゼミナールは今度の月曜が最後で「グループワーキングレポート集」も完成。月曜に学生に配布して終わりとなる。このレポート集なかなか面白い。グループに分けて、神保町をテーマにして何でもいいから調べるようにという課題であったが、その一つに「神保町と皇居の地価と経済」のレポートをだした班があった。それによると、校舎の真ん前にそびえている高層マンションは、今中古で売りに出されているのが、九千万円だそうである。28階の部屋は3億するということだ。自分の住んでいる土地の地価と神保町の地価との比較もしてあって、そのあまりの違いに、自分たちがいかに地価の高いところで勉強しているのか、と驚いている。

 授業が休講になったら、その90分の間に、神保町から何処まで遊びに行けるか、というレポートをしたグループもある。原宿まで22分、往復の時間を入れても、60分は遊べると書いてあった。その他にもいろろい所要時間がレポートしてあって、最後にアンケートがあり、やはり渋谷が圧倒的に人気がある。

 教員には不評の基礎ゼミナールであったが、私のとこの学生はそこそこ楽しんだようだ。 
 昨日、Y氏が来校。雲南へ一緒に調査に行くメンバーである。村に入るのに、村に泊まるのか近くから通うのか、どのようにするのか対策を練る。道路が悪くて、村に入るのにかなり歩くようだと、やはり村で泊まるようかなあ、という話になったが、実は、その村の家とは、案内してくれる現地の研究者の実家らしい。

 おそらく、彼は実家へ案内し、そこへわれわれを連れて行くことで、実家が潤うことを期待しているのではないかということも推測した。これはよくあることである。泊まれば宿代も払うし、調査をすれば謝礼も払わなければならない。現金収入のない村にとっては貴重な臨時収入である。とすれば、いろいろなことを言ってわれわれを村に泊まるように誘導するだろう。それはそれで仕方がないか、ということになった。ただ、安全面や、帰りのことを考えて日程を早めに切り上げることなどを確認した。それから、もし農家に泊まるならシュラフが必要だ、ということにもなった。Y氏は一度中国の農家でダニに全身を食いつかれひどい目にあった経験がある。中国の山岳地帯のダニは半端ではない。対策を考えなくてはいけないだろう。とにかく、計画を練っているうちにこの調査はけっこう大変であることがだんだんとわかってきた。ほんとにどうなることやらである。

    片陰を捜しても捜してもない

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