初山2007/07/14 01:51

 今日は私の家のすぐ近く、富士浅間神社の初山である。初山とは赤ちゃんの無病息災を願って浅間神社に詣で朱印を額に押してもらう祭である。川越の私の家の近くには、国道16号を挟んでこの富士浅間神社と、氷川神社、愛宕神社がある。富士浅間神社は小さな丘の上に立っているが、この丘は古墳跡らしく鹿の骨が出てきた。そこで、東歌の3374の歌、

 武蔵野に占へ象焼(かたや)き現実(まさて)にも告らぬ君が名占に出にけり

の歌碑がこの境内に建てられている。この占とは鹿占のことで、鹿の肩の骨に焼いた鉄の棒で穴を開け、その穴の開き具合で占う。弥生時代の遺跡からこの鹿占に使われた骨が出土していて、現在でも神社などで行われている占いである。群馬県富岡の一之宮貫前神社ではこの鹿占を今も行っている。むろん、万葉の時代も行っていて、この歌は、娘が母親に問い詰められても自分の恋人の名を言わないので、母親は鹿占でその男の名前を突き止めてしまった、という意味。

 この歌は武蔵野ならどこにでも当てはまるので、この浅間神社に歌碑が建てられる理由は無いのだが、鹿の骨が出てきたというので関連づけられたのだろう。万葉歌碑はあちこちに建っているが、その建てられている土地との関連はいい加減な物が多い。

 いつも、浅間神社の初山が始まると、私の通勤路でもある路地は露店だらけになる。結構な人手で休日に重なると身動きが出来ないくらいになる。今日は平日なのと天気も雨模様なので昼間の人出はそんなに多くはなかったが、夕方になると賑やかになるだろう。小さな祭だが、昔の村の祭りを彷彿とさせる。私はこの祭がけっこう好きである。

 今日は午後、癌で闘病中の友人をつれて山小屋に行く予定でいたが、友人の体調が思わしくないというので、友人を連れて行くのは後日ということになった。奥さんの友達二人と待ち合わせて、夕方、山小屋に向かう。川越インターを6時30分頃に入り、圏央道で中央高速に出る。談合坂で夕食を食べ、諏訪南で降りて、山小屋に着いたのが9時半。このルートは高速料金(5050円)は高いが、やはり時間がかからない。

 夜遅く教え子の夫婦が子どもを連れて来る。これで山小屋は、大人6人と2歳の子どもと犬一匹になった。天気が良ければ、連休は霧ヶ峰の湿原を散策の予定だが、たぶん台風でほとんど雨だろう。それもよしだ。私は、今日は、8世紀の歴史の勉強。講談社の「日本の歴史」の「平城京と木簡の世紀」を読む。ほぼ読了。新しい発見はないが、頭の中で8世紀を整理するには役だった。