ブログ再開2020/07/19 16:15

お久しぶりです。3年近くブログを書くのを止めておりましたが、再開することにしました。とりあえず近況から。

 まず病気のことから。2年前に前立腺癌の手術をしました。手術後 PSA値が下がらず転移があると言われ、放射線治療を行いましたが効果は見られず、現在ホルモン剤による治療を開始したところです。手術前、医者から、私の場合(けっこう悪性のため)再発は10年後でそれから5年かな、と言われました。つまり余命は15年くらいだろうという宣告でしたが、再発までの10年が消えてしまったという次第です。従って、私の余命はあと5年ということになりますが、手術後2年経ってますので、あと3年ということになります。ただ、この年数は医者の経験値によるもので、患者によって個人差があり確実ではないようですが、一応の指標にはなります。

 さすがに、残された時間をどう過ごすか、いろいろと考えましたが、いまだに答えは見つからず、ただ、なんとなく過ごしています。

 この4月に定年退職をしました。コロナ禍と重なり、家に閉じこもる状態がずっと続いていますが、コロナ禍がなくても家に閉じこもっていたろうなとは思います。仕事がないと外にでる用事もなく、自分には今何もやることがないというのが、あらためてわかったことでした。私は、研究者なので、研究テーマを見つけて、本を読み、文章を書くということはやらなければならないのですが、元気でいられるのはあと数年かなと考えると、とりあえず、やりかけていたことややり残したことを仕上げて発表するだけでせいいっぱいというところです。

 今取りかかっている仕事は、今まで書きためていた柳田国男関係の論や近代以降の作家論をまとめることです。出版社もきまったので今年中には出版出来る予定です。それ以外これといった仕事はなく、毎日、韓流ドラマを見たり、仏教関係の本を読んで過ごしています。といっても、あまり読書には時間を費やしていなくて、一番時間を使っているのは韓流ドラマです。

 仏教については癌にかかってから、目覚めた知的好奇心と言っていいでしょう。さすがに自分の死の受容について考えることをせまられ、仏教を勉強しようと思い立ちました。宗教に目覚めたと言うより、死の受容の仕方の勉強といったほうがいいかもしれません。まずは書店に並んでいる仏教関係の本を読み漁りました。とりあえず、仏教はこんなものかという理解は出来ました。むろんおおざっぱな理解で、信者になったわけではないので、いいかげんなところはありますが、死を受容するときの心の落ち着け方は学んだ気はします。ただ、学んだだけであって、本当に実践できるかどうかはわかりませんが。

 以上が最近の私の近況です。ブログを再開した理由は、ただだらだらと一日を過ごすのに耐えがたくなってきたからで、文章を書くという作業でもしないと、あっという間に貴重な残された時間が無くなってしまうのではと思ったからです。そういうことで、今考えていることなど、あるいは韓流ドラマのことなど書き綴っていきたいと思います。

生も死もかき消すように蝉の声

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