熱中人にはなれない ― 2007/03/11 23:52
午前中に、アジア民族文化学会ポスターの原稿を作り、それをメールで送った。学会の準備もそろそろ始めないといけない。それにしても、ポスター作りは頭が痛い。理由は金がかかるということ。学会のお金も潤沢ではない。ぎりぎりで運営している。なるべく安くあげたい。でも立派なものを作りたい。なかなか学会運営も大変である。
それが終わって、古事記のコラムも5枚何とか書き終えた。これで明日から、万葉集の発表要旨に専念できる。といってもあと一週間だが。まあ何とかなるだろう。
BSで「熱中人」という番組をやっていて、けっこう好きでよく見る。今日は、全国にある流行歌や民謡や童謡等の歌の歌碑を調べている熱中人の登場である。何と50年間、全国の歌碑を調べ歩いているという。そこにどんな研究価値があるのかなどと問うてはいけない。こういうのは、人がやらないことをやることに価値があるので、目の付け所の面白さなのだ。
後は、情熱とどれだけそのために自分を消費したかその消費の多さである。要するに変わった人の特集なのだが、世の中に何の役にも立たない(むろんそんなことはないが)と見えることに、これだけ熱中する、今の言い方で言えば「おたく」あるいは「マニア」のプロみたいな人が世の中にこんなにいるのだということに驚かされる。
私は絶対に出来ない。歌碑を調べる仕事が来たら数日何カ所かを調べて分析し、ある程度の共通性や特徴を導き出して、だいたいわかった、で終わりだ。要するにすぐに抽象化して結論を求める。それでは熱中人になれない。熱中人は、分析したり、抽象化したりして結論を出してはいけないと思っている人たちなのだ。ただ、ひたすら労力を惜しまずに具体例のみを蒐集する人たちなのだ。評論家の私とは全くの対極にある世界である。だから見ている分にはいつも面白い。
ちなみに同じ歌で全国で一番作られた歌碑の多い歌は、一番が「越中おわら節」28基。「夕焼け小焼け」27基、三番目は「琵琶湖就航の歌」だったか。別にこの統計に大した意味はないと思うが、意味のないことって面白いものだ。
今日は風が強かった。時々春の嵐のようだった。チビと散歩していると、郊外の畑の土が当たって痛い。チビは風に向かって負けまいと進む。その姿がおかしかった。
春塵に吠ゆる犬はかん高し
それが終わって、古事記のコラムも5枚何とか書き終えた。これで明日から、万葉集の発表要旨に専念できる。といってもあと一週間だが。まあ何とかなるだろう。
BSで「熱中人」という番組をやっていて、けっこう好きでよく見る。今日は、全国にある流行歌や民謡や童謡等の歌の歌碑を調べている熱中人の登場である。何と50年間、全国の歌碑を調べ歩いているという。そこにどんな研究価値があるのかなどと問うてはいけない。こういうのは、人がやらないことをやることに価値があるので、目の付け所の面白さなのだ。
後は、情熱とどれだけそのために自分を消費したかその消費の多さである。要するに変わった人の特集なのだが、世の中に何の役にも立たない(むろんそんなことはないが)と見えることに、これだけ熱中する、今の言い方で言えば「おたく」あるいは「マニア」のプロみたいな人が世の中にこんなにいるのだということに驚かされる。
私は絶対に出来ない。歌碑を調べる仕事が来たら数日何カ所かを調べて分析し、ある程度の共通性や特徴を導き出して、だいたいわかった、で終わりだ。要するにすぐに抽象化して結論を求める。それでは熱中人になれない。熱中人は、分析したり、抽象化したりして結論を出してはいけないと思っている人たちなのだ。ただ、ひたすら労力を惜しまずに具体例のみを蒐集する人たちなのだ。評論家の私とは全くの対極にある世界である。だから見ている分にはいつも面白い。
ちなみに同じ歌で全国で一番作られた歌碑の多い歌は、一番が「越中おわら節」28基。「夕焼け小焼け」27基、三番目は「琵琶湖就航の歌」だったか。別にこの統計に大した意味はないと思うが、意味のないことって面白いものだ。
今日は風が強かった。時々春の嵐のようだった。チビと散歩していると、郊外の畑の土が当たって痛い。チビは風に向かって負けまいと進む。その姿がおかしかった。
春塵に吠ゆる犬はかん高し
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