凍て返る寒さ2007/02/02 01:17

 山に来たらさすがに寒い。昼でも気温は零度以下になっていた。午後についたが、すぐに学校から連絡があって、電話やメールでやりとりをする。相手は先生今文科長室ですかと言う。どうもいつものように仕事場で仕事しているように見られているらしい。

 仕事はどこにいても追いかけてくる。仕事が済んで近くの温泉に行った。暖まって帰ってきて、チビの散歩をしてまた身体が冷えてしまった。ストーブをがんがん焚くがなかなか部屋が暖まらない。しばらく人がいなかった家は冷え切っているのだ。

 食事が終わって、白州正子の見た日本というハイビジョンの特集を見ていたら、福島泰樹から電話。季刊『月光』に思想的な文章を書いてくれという。いやあ思想的な文章なんてとても、と断るが、とにかくちょっと堅めの評論を三週間で書いてくれと言う。枚数は何枚でもいいと言うが20枚以上は必要だろう。しばらく考えたが、何とか書きますと力なげに答えた。断れそうな雰囲気ではない。

 四月までに二本の原稿と、発表の準備とやらを抱え込んでまた評論書かなきゃいかんのか。大丈夫かいな。こうやっていつも忙しい。2月は睡眠時間短くなりそうだ。

 夜は学生の卒論と、西郷信綱の『古事記研究』を読む。外は満月の月が凍えんばかりに空にかかっている。こういう寒さはこの冬初めてではないか。明日も寒いという。

     満月も樹々も背中も凍て返る