漢字が読めない2008/11/19 23:35

 今日、読売新聞から、この間の三浦しをんとの対談の掲載紙の校正が届く。11月29日(土)の読売新聞に載るそうだ。大きく扱われているわけではないが、写真も出ている。

 最近、麻生首相の、漢字が読めないという話題で持ちきりだ。アメリカではブッシュがよく言い間違いをするので、それが話題になったが、まあそれと同じだ。権力者の弱点やからかいどころはそれ自体面白いしニュース性がある。

 漢字は私もよく間違うのであまり笑う気にはなれない。むろん踏襲をさすがに「ふしゅう」とは読まないが。これは、私のところの学生の間違いのレベルである。日々、こういう間違いを目の当たりにして、どうしたら誤字や読み間違いを減らして学生を社会に送り出したものか、頭を悩ませている。

 別に、漢字読めなくたって首相になれるじゃん、と学生が勘違いしないことを祈るばかりである。確かに漢字が読めなくたってそのことでだめな人間だと決めつけるつもりは毛頭ない。ただ、世の中というのは、甘くはないのであって、履歴書に一つでも誤字があればそれで内定がとれずに人生が変わってしまうということはいくらでもあるのである。私だって、入試の小論文や志望動機の欄に、さすがにこの漢字を間違えるのはやばいよなあ、という誤字を見つければ落とす。その学生の程度というものがその誤字で見えてしまう気がするからである。

 普通の人は、履歴書を書いて就職活動などしなかったであろう麻生財閥の御曹司とは違うのである。厳しい競争原理にさらされる社会では誤字は勝ち負けを判断するわかりやすい一つの目印になる。気をつけた方がいい。

                         もう終わりかと思えば返り花咲く

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