久しぶりの登山2008/07/22 00:00

 この日記も久しぶりである。先週の週末は山小屋に行っていた。いつもは山小屋のパソコンでブログをつけるのだが、山小屋のパソコンのインターネットがつながらなくなっていた。おまけに、地元のケーブルテレビもつかない。電話も不通になっていた。

 どうやら、雷が原因らしい。ケーブルテレビは何とか復旧。電話もつながった。インターネット接続は、地元のプロバイダーのASDSLでつないでいるのだが、接続機器がいかれていたために、それを交換した。が、それでもつながらない。どうやら、パソコンのランの接続口と内蔵モデムがだめになったらしい。電話線をつないでも信号が流れないのである。

 山の中だから修理といっても大変で、それでインターネットはあきらめることにした。修理に出す時間がないのと、機会をみて修理にだしても戻ってくるのは八月になるだろう。ただ、メールを見ることが出来ないのは困った。仕事の連絡は最近メールが多いので、メールだけ何とか見ることが出来るように現在どういう方法があるか思案中である。

 それでしばらくブログを休んだというわけである。今日は、休日だが出校。月曜は休日が多い曜日なので、授業回数を確保するためには、こうして休日を返上して授業をしなくてはならないのである。午前中に茅野から東京へ。暑いのでなるべく東京にはいたくないので、昨夜は山小屋で、今日山小屋から出勤というわけである。今日の通勤代は6千円である。むろんこの交通費は出ない。

 昨日、八ヶ岳の天狗岳に登った。私より年輩の人達との9人ほどのグループ登山である。私自身は実に20年ぶりくらいの登山になるだろうか。唐沢鉱泉というところまで車で行き、そこから、西天狗岳、東天狗岳の頂上を目指す。何でも地元の中学生が学校で登山するコースだということで、高年齢のわれわれでも登れるということなので、私と奥さんは誘いにのることにした。

 唐沢鉱泉は標高1900㍍、天狗の頂上は2650㍍なので、大した高低差ではない。が登り約3時間半、下り3時間ほどである。運動不足を解消するにしてはいきなりハードな運動であったが、けっこう快適に登山できた。脚の筋肉がそれなりについていることがわかってほっとした。脚の太ももの筋肉が落ちると、下りがつらい。下りで脚を痛めたりあるいは体力を消耗してしまう。登山は登りより下りのほうが難しいのである。まだ脚だけは健在である。

 天気も良く山頂の景色も素晴らしかった。20代、私はよく登山をした。八ヶ岳もよく行った。正月には赤岳にも登った。こういう家業をするようになってから、ほとんど登山をしなくなり、血圧も高く、痛風にもなり、最悪の身体になった。中高年の登山ブームとやらも馬鹿には出来ないな、と反省した次第である。山登りを続けていれば少なくともこういう身体になることは避けられたはずである。

 唐沢鉱泉に戻り温泉に入って帰ってきた。たった一日であるが、久しぶりに夏の休暇を楽しんだ。むろん、山小屋に居ても日曜以外は仕事で文章を書いていた。

 今日ニュースで、雲南昆明の路線バス二台が爆破されるという事件が報じられた。死者が出ているという。また、ワ族自治州ではゴム農園で暴動が起こり二人死亡したという。8月に私たちが行くところである。少し心配になつてきた。事件が起こることを心配しているわけではない。私たちの調査旅行の計画が中国側の思惑で頓挫するこがないか心配なのである。中国では、社会がやや不安定になってきている。が、それでも、イラクやアフガンといった地域とは違う。あれだけ矛盾を抱えていて、よくこれだけの混乱ですんでいるものだと感心する。警察国家だから、というより、それだけ中国という社会は成熟しつつあるのだと理解しておきたい。

                    雷神に挨拶もせず山下る