いろいろと大変…2007/06/27 00:56

 こんなに会議が続いたのは久しぶりだ。朝の10時半から会議が始まり、いろんな会議が続いて、終わったのが夜の八時半。昼は食べる事が出来たが、夕食を食べる時間はなかった。帰ったのが10時半で、それから軽い夕食。ここんところコレステロールとか血糖値が高めなので、まあ、これでいい具合なのかも知れない。

 そろそろ来年のカリキュラムの話が始まったので、会議が続いたというわけだ。私は、あっちこっちの委員会の委員をしていたりするので、次から次へと会議が続く。さすがに疲れた。帰りは、東上線のみずほ台で人身事故があったとかでダイヤが乱れている。まいった。

 昨日は、非常勤のE君と神保町の中華料理屋でビールと夕食。彼は41歳の誕生日だということだが、なかなか専任校も決まらないので、祝うというよりは、なんとなくもうちょっと若けりゃなあ、という話になった。教員募集の場合、若手は40歳までがほとんどだ。それを過ぎると、相当の業績がないと難しくなる。彼は、ドクターも持っているし、著作もある。有望だが、相当な業績となるとまだである。まあ、着実に業績を積み上げていくしかない。考えてみれば、私だって、専任校を持ったのは45歳の時だから、そんなものなのだということもできる。この業界、ちゃんとした就職は高年齢なのが普通なのである。

 今日の会議の一つが就職進路課との話し合い。うちの短大の学生は新聞を読まない。ニュースはテレビかパソコン、携帯で見るだけ。だから、企業の就職試験でグループディスカッションをすると話についていけない、先生何とかしてほしいと言われた。確かに、そういえば、新聞は読んでなさそうだなあと思う。

 基礎ゼミでもグループディスカッションをさせると、ほとんど雑談が中心になりなかなかまとまらない。文学や文章の書き方の指導はお手のものだが、それ以上の指導はなかなか難しい。教員も大変な時代になった。今週のアエラに、学生を一人にさせない大学、といった特集記事が出ていた。要するに、大学の教職員が、コミュニケーションが上手く取れない学生などに、心のケアや生活指導などを丁寧に行う、そういう大学が増えているという内容だ。実は、私の学科でも同じことをやっている。私のところに取材にきてもいいくらいだ。ただ、来てもらっても成果が上がっているわけではないので困るけれど。
 
 教員で10分遅れて教室に入ってきて学生に何も謝らない、と感想を書いた学生がいた。こういう時代になったのだ。かつて、大学の教師は10分遅れて教室に行き、10分早く教室を出るのは当たり前だった。私の学生時代はそれを当然だと思っていた。時代は変わって、そういうことは出来なくなった。悪いことではないにしても、それをいいことだとも言えない気はする。

 学生の感想は当然である。教員はそのことを理解しなければならないが、何となく寂しい気がするのは、人と人との間の遊びのような隙間がどんどんなくなっていく思いだろうか。学ぼうと思えばどんなだめ教師からも学べる。こういう人間が世の中にはいて教師をやっているという事実の確認だけでも、大いに得ることはあるのだ。そういう意味での学びのスタイルが消えていくことの寂しさなのだろう。

      団らんもそこはかとなく短夜や