推薦図書決まる2007/06/10 01:24

今日はオープンキャンパスと地方出身学生との懇談会である。本当は、土日と昔の知り合いたちとの同窓会のような旅行の予定であったが、懇談会が入ったので参加を取りやめた。

 私の学科には親元を離れて一人で暮らす学生が一割はいる。いろいろと不安を抱えているだろうし、それに、学科としても地方出身の学生をもっと集めたいということもあって、いろいろ情報を集めようと懇談会を企画した。ケーキをたべながら話をしようと誘った。

 一応、高島屋のデパ地下で有名なケーキを買ってきておいたのだが、時期が遅かったせいと、土曜日なのでみんな用事があって、参加したのは3名であった。もうこの時期になるとホームシックを卒業して、けっこう友達と楽しくやっている。わざわざ土曜日に懇談会なんかこないものだ。が、かえって少なかったせいかいろいろと楽しく話が出来た。今度は、後期にもっと集めて懇談会をしようということになった。

 オープンキャンパスは相談員の教師がてんてこ舞いになるほどけっこう相談が多くて、私も手伝った。ほとんどが心理学コースの質問である。一応心理学の専門家を育てるコースではありませんよとは言っているのだが、それでも人気はあるようだ。来年はどうなるのだろう。

 金曜は貴重な研究日だが、時々会議が入る。金曜に会議が入ると月曜から土曜まで仕事ということになる場合が多い。昨日も会議の予定だったが、中止となったので、出校せずにすんだ。が、疲れているのか本が読めない。すぐに眠くなる。ここんとこ小説ばかり読んでいたが、不思議と物語は眠くならない。研究にかかわる論文とか思想関係は眠くなる。こういうことじゃ立派な研究者にはなれんな、と反省。なるつもりもないんだが、ただ、今興味をもっているテーマについてはそれなりの仕事はしておきたいとは思う。

 推薦図書の本がほぼ決まった。40冊近くになった。けっこういろいろある。学生が読みたいと思う本や読ませたい本で、なるべく安く気軽に借りられるようなものを選んだ。いかにもアカデミックな、というものとは違うが、大事なのはたくさん読ませること。それぞれ5冊から8冊くらい揃えて、学生に貸し出しをし、読書レポートを書いてもらって、書いた人にはポイントをあげる。うまくいけばいいが。選んだ本を挙げておく。

三浦哲郎 「ユタと不思議な仲間たち」
佐藤多佳子 「黄色い目の魚」
伊坂幸太郎 「アヒルと鴨のコインロッカー」
いしいしんじ 「ぶらんこ乗り」
村上春樹 「海辺のカフカ 上下」
江國香織 「きらきらひかる」
星 新一 「ブランコの向こうで」
太平光代 「だからあなたも生きぬいて」
河本準一 「一人二役」
ミヒャエル・エンデ 「モモ」
天道荒太 「包帯クラブ」
豊島ミホ 「神田川デイズ」
リリー・フランキー  「東京タワー」
李良枝 「由煕 ナビ・タリョン」
村上 龍 「寂しい国の殺人」
吉本ばなな 「キッチン」
綿矢りさ 「蹴りたい背中」
青山七恵 「ひとり日和」
小川洋子 「博士の愛した数式」
サリンジャー(村上春樹訳)「キャッチャー・イン・ザ・ライ」
小泉吉宏 「 まろ・ん?大掴源氏物語」
宮沢賢治 「注文の多い料理店」
宮沢賢治 「 銀河鉄道の夜」
シェイクスピア 「ハムレット」
シェイクスピア 「ヴェニスの商人」
シェイクスピア 「マクベス」
岩波文庫編集部  「読書という体験」
フィリパ・ピアス  「トムは真夜中の庭で」
小川洋子 「物語の役割」
河合隼雄・工藤直子   「こころの天気図 」
浦河べてるの家   「べてる家の非援助論」
河合隼雄 「こころの処方箋」
河合隼雄 「昔話の深層」
吉田 浩 「 日本村100人の仲間たち」
若桑みどり 「お姫様とジェンダー」
三好由紀彦 「はじめの哲学」
コンラート・ローレンツ 「 ソロモンの指輪」