ドラマに癒やされる2017/02/18 00:50

 二月は少しも暇ではない。ただ授業期間と違って毎日授業の準備に追いまくられないのが救いだ。授業の始まる学期が近づくと決まって見る夢がある。授業が始まる時間なのにどうしても教室にたどり着けないという夢である。私にとっていまだに授業がストレスなのである。授業は仕事としてやりがいがあるが、それだけに逆に失敗が出来ないということである。二月はそのストレスがない分助かる。

 歌集の「栞」の原稿をなんとか書き終えたら、今度は別の歌集の解説を書いてくれという依頼がきた。解説となると枚数も少なくはない。締め切りは二月末。なんてこった。結局二月は短歌の原稿を三本も書くことになった。夢を見そうである。

 韓流ドラマ『ジャイアント』見終わる。韓国ドラマの最高傑作と言われているだけあって見応えがあった。でも疲れた。今我が家では韓流ドラマを見ることがルーチンワークになっている。何故なのか、たぶん感情を揺さぶるその物語性に、快感を見いだしているからだと思う。現代の日本人はみんな結構クールに生きている。その分抑圧もじつはかなりあるはずだ。その抑圧を韓流ドラマが解放してくれるというわけだ。

 映画では岩井俊二監督の「リップヴァンウインクルの花嫁」を観る。前々からみなきゃと思ってたのだが、三時間という長さに気後れして観るのを先延ばしにしていた。やっと観ることができた。評判通り良い映画だった。黒木華も良かったが、なんと言ってもCoccoが素晴らしい。絶望している者を慰めるには、もっと絶望している者を見せることだ、と言ったのはショウペンハウエルだったと思うが、この映画は、その言葉通りの映画だ。うまく生きられなくて絶望している黒木華を癒やすのがCoccoで、Coccoはもっと深く絶望している。映画は絶望をこれでもかというように見せる。黒木華は映画を必要とするわたしたちだ。わたしたちは、Coccoという絶望を観ることで癒やされるというわけである。

 映画のなかで黒木華のハンドルネームが「クランボン」であり「カンパネルラ」であるが、本当は、カンパネルラはCoccoであって、黒木華はジョバンニであろう。それにしても、「クランボン」はぴったりだ。外界を知らない蟹の子供やその子供に語られる泡(?)と外界を泳げない黒木華演じる女の子はまさに重なる。この映画おすすめである。

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