座敷わらし ― 2007/05/25 19:42
昨夜は明日の奈良での会議や明後日の万葉の講演の準備などで寝るのが遅くなった。今朝の血圧は高めだった、やはり身体はストレスに強くはないようだ。
今日は、高校教員対象の説明会で出校。高校の進学指導担当の先生方を招いて、いろいろ説明をしたり校内を案内するというもの。出校の途中、学生の選んだ本のいくつかを購入。その内の一冊、三浦哲郎「ユタと不思議な仲間たち」を読む。
座敷わらしの話で、宮沢賢治の童話をたぶんモティーフにしたような話である。田舎に引っ越した東京の子どもが、9人の座敷わらしと遭遇し、たくましく成長するというお話。ユタは、キリストを裏切る弟子の名前のことらしく、座敷わらしはみなキリストの12人の使徒の名前をかたっている。
彼らは飢饉などで間引きにあって親に殺された子どもの霊ということになっている。座敷ワラシについて「遠野物語」の演習で学生に調べてさせたり、教えているものとして、この間引きされた子どもの霊説は、ちょっと安易過ぎるし、もう少し勉強してもらいたいとおもうところはあるが、まあ、フィクションだし、子どもにいろいろ考えさせたいという意図は分からないではない。いずれにしろ、こういう児童文学は推薦図書としては悪くはない。
学生が推薦した本の中にに河本準一の「一人二役」というのがあった。新人の面白い小説なのだろうと思って三省堂書店で捜したが、作家別コーナーにはこの作家の本はない。誰なのだろうととインターネットで捜したら、何のことはない、お笑いの課長次長じゃないか。そういえば自伝書いたと言っていたな。見つからないわけだ。作家じゃないもの。
さて推薦図書としてはちょっと無理かな。とりあえずそれなりの社会的評価を受けた作家か作品であることという条件を付けようと思っているので、なかなか難しい。一応教育の場で、みんなに読んでもらいたい本ということになるとね。推薦されたのだからきっといい本なのだろう。とりあえず読んでみようと思う。
夏めきて座敷わらしは汗ぬぐう
今日は、高校教員対象の説明会で出校。高校の進学指導担当の先生方を招いて、いろいろ説明をしたり校内を案内するというもの。出校の途中、学生の選んだ本のいくつかを購入。その内の一冊、三浦哲郎「ユタと不思議な仲間たち」を読む。
座敷わらしの話で、宮沢賢治の童話をたぶんモティーフにしたような話である。田舎に引っ越した東京の子どもが、9人の座敷わらしと遭遇し、たくましく成長するというお話。ユタは、キリストを裏切る弟子の名前のことらしく、座敷わらしはみなキリストの12人の使徒の名前をかたっている。
彼らは飢饉などで間引きにあって親に殺された子どもの霊ということになっている。座敷ワラシについて「遠野物語」の演習で学生に調べてさせたり、教えているものとして、この間引きされた子どもの霊説は、ちょっと安易過ぎるし、もう少し勉強してもらいたいとおもうところはあるが、まあ、フィクションだし、子どもにいろいろ考えさせたいという意図は分からないではない。いずれにしろ、こういう児童文学は推薦図書としては悪くはない。
学生が推薦した本の中にに河本準一の「一人二役」というのがあった。新人の面白い小説なのだろうと思って三省堂書店で捜したが、作家別コーナーにはこの作家の本はない。誰なのだろうととインターネットで捜したら、何のことはない、お笑いの課長次長じゃないか。そういえば自伝書いたと言っていたな。見つからないわけだ。作家じゃないもの。
さて推薦図書としてはちょっと無理かな。とりあえずそれなりの社会的評価を受けた作家か作品であることという条件を付けようと思っているので、なかなか難しい。一応教育の場で、みんなに読んでもらいたい本ということになるとね。推薦されたのだからきっといい本なのだろう。とりあえず読んでみようと思う。
夏めきて座敷わらしは汗ぬぐう
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