載帽式2007/05/19 23:49

 今朝ベランダにリスが来ていた。いつもひまわりの種を置いてあるので食べに来たらしい。その時はなかったので、慌てて種を置いてあげた。しばらくするとまた食べに来た。小雨交じりで霧が出ている天気だったが、新緑が一日一日と鮮やかになってきている。

 午前中にあずさで東京へ。今日は午後、看護学科の載帽式である。聖歌が流れる中、白衣を着た看護学科の学生が一人ずつ講堂の壇上にあがり、看護婦の象徴である帽子を載せてもらい、キャンドルを持ち、ナイチンゲール像のキャンドルの火をつけて後ろに並ぶ。全員並び終わると、ナイチンゲールの誓詞と呼ばれる誓いの言葉を全員で唱和し儀式は終わる。厳かな儀式である。

 こういう儀礼があると、それなりの覚悟というものを持つだろう。人の命を預かる職業に就くのだから、こういう決意表明みたいな儀礼があってもいいのかなと思う。伝統文化の継承という感じもある。それに比べて、われわれの学科の学生にはこういう厳粛な気持ちに慣れる場はないだろうなあと思う。だいたい授業に向かう態度がうちの学生と看護学科の学生とはまったく違う。向こうは、国家試験が控えている。ほとんど休まないし真剣に勉強しているとよく聞く。教えていないので本当かどうかはわからないが、今年初めての卒業生で、国家試験の合格率が99%だったということだ。九十数名受けて落ちたのは一人だけだったそうだ。みんなそうとう勉強したに違いない。やはり、目的があるとないとでは違うものだ。

 載帽式の後は交流パーティで、学生達と一緒に立食パーティとなった。緊張が解けて学生達はみんな明るくはしゃいでいた。こういう光景を見るとやはり楽しくなる。載帽式にの前に私の部屋に卒業生が二人訪れた。今年卒業した学生で、今日卒業生たちと飲み会やるのだが、ついでに学校へ寄ったという。顔は微かに覚えていたが、名前を聞いて思い出した。人の顔をすぐ忘れる。今度みんなで集まるときは誘ってよ、と頼んでおいた。これもうれしかった。

 そういえば、五月の連休に、潰れたブリーダーから助け出した柴犬を、山の別荘地の定住者に連れていったが、その後、その犬は五月にもらわれて来たのでさつきと名付けられた。4年もの間ゲージから外に出たことがないと聞いていたが、確かに、最初は外に出しても怖がって歩かなかったという。二週間して、今では散歩もするようになり、元気になったらしい。これも安堵する話である。

       五月に助けた犬五月と名付く

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