最近太り気味のチビ2009/06/19 00:42

 チビが成城にデビューして1年が経つ。野川沿いの公園は成城に住む人たちの犬が集まる所だが、このあいだ犬好きな人が写真を取らせてくれとチビのところへ寄ってきて、この犬はこの地域のなかでは一番可愛い犬だな、と言ったということだ。親バカみたいな話だが、我が家では、一応チビは成城で一番可愛い犬だということになっている。

 日本人には柴犬の人気が高く、黒柴でしかも小さい豆柴だから、それだけで他の犬に勝てるのだろう。ただ、最近、背中の黒い部分にだんだんと茶色や灰色が混じり始めてきた。どうも歳をとると多少色が変わるらしい。そして最近太り気味でチビデブになりつつある。
ダイエットを試みでいるが、なかなか痩せない。それが気懸かりである。

 今日、自己点検評価報告書が何とか出来上がる。ほとんど事務方の努力のたまものだが、責任者としてはほっとしたところだ。とりあえず、最初の関門を越える事が出来た。この後、評価委員の人たちに報告書を送り、評価委員が実地調査に来るのを待つだけである。

 今全国の大学は、自己点検評価を行って問題点を洗い出し、問題点を改善していくという努力を不断に行うように義務づけられている。自分で自分を診察して治療し医者いらずの丈夫な身体を作れ、ということである。文科省の方針だが、むろん、これはアメリカの大学のシステムを見習ったものである。

 ただ、少子化で受験生が減少していてしかも大学の数が多いのだから、病人は栄養失調状態で、少ない食べものを取り合っているのだから、いくら改善しても根本的なところを治療しないと直すのは無理である。根本とは、受験生の総数を増やすことである。むろん、無理な話ではあるが、留学生を増やすことや、大学進学率を今よりもあげること、移民を受け入れること、等少子化対策以外に出来ることはたくさんある。今、景気対策で金をばらまいているが、ばらまくなら、奨学金に金を使ったほうがいい。ドイツやフランスのように大学の授業料をほとんどただのようにする手だってある。

 全国の短大の評価報告書を読む機会があったが、実に立派な報告書をみんな書いている。こんなにみんな改善への努力をしているのだと感動すら覚える。それでも、ほとんどが定員割れなのである。

 そういうことを考えると、何か無駄な努力をやっているのかなと思わないことはない。自己点検や改革の努力をするかしないか、という次元でないところで、生き残りをかけた大学の勝敗が決まってしまうように思えるからである。

 今私の勤める学校では、父母授業見学という催しをやっている。授業参観の大学版であるが、授業参観と違うのは、どの授業でも見学できることと、教職員も授業を見学出来ることだ。目的は、学費出資者に教育を見てもらうことと、授業評価である。

 早速ある父母からある先生の授業は怠慢なのではないかというクレームがついた。私の学科の授業なので、私としてはさてこのクレームをどのように授業改善に結びつけるのか対応を迫られていて頭が痛い。なかなか大変な時代になったのである。

 が、この試みは悪くはない。学生以外に授業を覗かれるのは気分のいいものではないが、それなりに緊張感があって、楽しめる。さあ来るなら来いと今日の「民俗と文化」の授業を張り切ってやっていたのだが、来たのは顔見知りの職員二人だけだった。まあ誰も来ないよりはいいのだが。   

                       短夜やただただわが身支えけり