眼の中の蚊2009/01/07 00:02

数日前から目の前で蚊のような虫が飛び始めた。はじめはほんとに虫だと思ったが、そうではなく、どうも目の病気らしいことがわかった。飛蚊症(ひぶんしょう)というらしい。生理的な原因と重篤な眼病の場合とがあり、普通は生理的な場合が多く、多くは加齢によるものという。どうも治らないものらしく、なれるしかないという。対策としてはあまりパソコンの画面など見てはいけないとあった。ということは、私の場合パソコンの画面の見過ぎということか。ただ、奥さんは子供の頃から飛蚊症で子供の頃は蚊と遊んでいたという。今の私はとても遊ぶ余裕なんてない。

 ただ、重篤な眼病につながることもあるということなのでとりあえず医者に行かねばならないようだ。年をとるといろいろある。

 今日は和田峠に水を汲みに行く。飲み水はいつもここの和田村の湧き水を使っている。とてもおいしいし、この水は健康にいいと知られていて、遠くから汲みにくる人が多い。癌が治ると信じている人もいる。いついっても必ず水をくみに来る人がいて、しかも水のボトルやタンクをたくさん持ってきている。

 一月に一度は水を汲みに行く。だいたい40リットルくらいタンクにつめて家で毎日飲むのだが、この水は夏一月常温で置いといても悪くならない。この水を飲むと浄水器を使ったとしても水道水の水は飲めなくなる。

 ようやく基礎ゼミのテキストの原稿「レポートの書き方」をほぼ書き終える。だいたい原稿用紙で六十枚くらい書いたか。私は小論文のプロだと自負しているから、書くのにそんなに苦ではなかったが、参考書と違って、教科書の原稿であるからそれなりに責任が伴う。

 書いていて、これは学生向けではなく教員向けに書いているのではないか、と思うようになった。レポートをなぜ書くのかというところで、「レポートを書くということは、学問を通してよりよい社会を作ろうと努力している人たちの一員になること」と書いた。

 自己中心的で社会のことなでどうでもいいと思ってる人はレポートは書けない。だから社会ではレポートを書ける人は書けない人よりも評価される。ということなのだが、そのようなことを書いていて、読ませたい教員がけっこういるなと思った。

 ここまで書くレポートの書き方はたぶんないだろう。その意味で自信はあるが、ただ、他の教員がテキストの文章として評価してくれるかどうか。

 明日帰るが、今度は東京に帰ってまた仕事。たぶん、私の目の中の蚊はこれからずっと飛び続けるに違いない。

             年あらた大地に水を貰いけり