ラッシュアワーは苦手2008/04/28 00:34

 土曜日は、地方出身学生との懇談会。実は、金曜の夜に山小屋に行っていて、土曜は茅野から往復である。とにかく、引っ越しの準備で、山小屋にもかなり本を置かないとどうしようもない。段ボールに6箱ほど積んで運んだ。それから、冬用のタイヤをノーマルタイヤに付け替え、そのタイヤも山小屋に運んだ。今度のマンションにはタイヤを積んでおく場所など当然ない。山はさすがに寒かった。薪ストーブを焚いたくらいである。

 土曜の2時から懇談会である。これは昨年から私が企画したもので、地方から出てきて一人暮らしをしている学生に集まってもらって、ケーキを食べながら、色々と話を聞こうという企画である。故郷のことや生活の不安などを語ってもらい、また、同じ地方出身者で友達が出来ればいいなと思って企画した。昨年は、時期が遅かったせいで集まらなかったが、今年は、16名が申し込んだが、5名休んで11名が集った。

 休んだ5名は、たぶん土曜なので遊ぶ予定が入ったのだと思いたい。今回はけっこう長野から来た学生が多かった。塩尻から2名、大町と上田から1名ずつである。名古屋、秋田、群馬の富岡、それから宇和島から来た学生もいた。

 地方では地元から通える大学が少ない。どうせ地元を離れるなら東京に出て勉強したいという動機が多かった。首都圏に住む学生はそういう点が恵まれている。首都圏にはいろんな大学が通学圏にひしめいている。教育機会の格差はこんなところにも表れているというわけである。

 悩みを聞いたら、一番はラッシュアワーであった。地方では、まず東京の朝のラッシュアワーに出会うことはない。さすがにこれは辛いらしい。まだ、通学経路を工夫して混雑を避けるという余裕はない。しかし、東京で生活するなら、これに慣れないとやっていけない。大変だが、逞しくなっていくしかない。

 一時間ほどで終わったが。成果はあったと思いたい。本当は、地方出身であろうと近くの出身であろうと学生同士が親しくなるようなフレッシュマンキャンプをやりたいのだが、けっこう難しいのである。こういう企画は教員の負担が増えるので、なかなか賛成を得られないのである。

 今日(日曜)は、S夫婦が子供を連れて来ていたので、一緒に昼頃に山小屋を出て、長坂の清春芸術村に寄って、それから中央高速で帰った。八ヶ岳や南アルプスの残雪の山肌が春の空の下を覆って、なかなかいい風景である。菜の花や、辛夷、山桜と、里の近景もまた心地よいものであった。

 帰ってから、本の整理である。なるべくたくさんの本を処分しなくてはならないのだが、なかなか処分する決断が出来ない。これから毎日悩みそうだ。張先生から、寧波大学に送った9箱の本が全部届いたとメールが来る。よかった。

       春愁など似合わぬ娘らと語りたり

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