本の整理で頭が痛い2008/04/07 00:47

 土曜は新入生歓迎会で出校。終わって、E君とアジア民族文化学会や、夏の調査のことなど打ち合わせ。テレビ局から、雲南の少数民族の特集をやるので、教えて欲しいとの打診が合ったということで、タイ族などの南の民族について私がディレクターにレクチャーしてくれないかと頼まれた。E君は北のイ族などをレクチャーするという。私はタイ族は専門でないのでと断ったが、詳しい知識ではなく、現地でのある程度の情報を教えればいいということで、引き受けた。去年の3月に私はタイ族の村に調査に入っているので、何とかレクチャーは出来るだろう。

 中央線からの車窓の景色は、桜があちこちに咲いてなかなかいい。枯れ木を背景に白く咲いているのは辛夷だろう。今日は、茅野の図書館に行って茅野市史を調べる。去年、別荘地のレストランのマスターから、近くの村の伝説を教えてもらい、それが「遠野物語」の「寒戸の婆」の話とそっくりだったので、一度きちんと調べておこうと思ったのである。私は茅野市史に載っているとばかり思いこんでいたので、図書館に行って茅野市史を開いてみると、載っていない。

 マスターは信州大学の教育学部の先生が集めた伝説だと言って、それが何処に掲載されているかは知らなかった。私は茅野市史の伝説を集めた所に載っているだろうと思ったのだが、見込み違いであった。困ってしまったのだが、信州の伝説を集めて本を片っ端から調べたら、信州の伝説を集めたある伝説集で見つかった。

 5・6歳の女の子を、田んぼで遊ばせていたところ行方不明になり、その女の子は50年経って車山で天狗と一緒にいるという噂が流れた。それから10年して近くで白髪になって現れたという。そこで行者に頼んで祈祷すると、その白髪の女は「もう人間の世界には来られないから、甲斐駒から車山に雲が早く行くときは私が乗っているので線香をたててくれ」と語ったという。

 いわゆる神隠しの話であるが、パターンは「サムトの婆」と同じである。出典が見つかったので安堵。

 夕方帰ってきたが、中央高速は混んでいた。帰り、自由農園で「五郎兵衛米」を5キロ買う。「五郎兵衛米」は佐久のコシヒカリで、知る人ぞ知るうまい米である。それから、小淵沢の丸山珈琲店に寄って珈琲を買って帰る。丸山珈琲店は軽井沢に本店があるのだが、小淵沢に支店を出したので、こっちでいつも買うことにしている。うちでは、珈琲は丸山珈琲のブレンドオンリーである。 

 今度引っ越すことになったので(たぶん間違いなく)、本の整理に追われている。かなり狭くなるので、本を処分しなきゃいけない。山小屋にとりあえず段ボールで6箱運び、山小屋に置いてある本で処分していいものを段ボール5箱持って帰った。研究室にも持って行かなくては。とにかくあちこちに本の置き場所を確保しないと、とてもじゃないが、今度の小さなマンションに本は入りきらない。どう整理していいか、頭が痛い。

まだ目覚めぬ山辛夷孤独に咲く

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://okanokabe.asablo.jp/blog/2008/04/07/3005116/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。