供養2008/03/07 01:03

 今日は仕事で出校。雑務をこなす。印刷所に学会のポスターの見積もりを頼んだら、なんといままで出版社に頼んでいたよりかなり安くなることが判明。これには驚いた。というのは出版社は安くしてくれているとばかり思いこんでいたからだ。私の認識が甘かった。出版社も商売である。そんなに安くしてくれはしないのだ。ちなみに、別の学会のポスターの印刷代金より約半額である。さっそくアジア民族文化学会のポスターの印刷を頼んだ。

 夕方、私の友人Sの母堂が亡くなられたのでその通夜に行く。実は、私は通夜の受付をやることになっていた。この母上には若いときからかなり世話になった。友人の家は、西荻の閑静な住宅街にあり、学生時代からよく遊びに行った。遊びに行っただけではない。学生運動で泊まる場所が無くなったり、お金が無くなったときなど、いつもこの家で居候をしSの母上にお世話になった。とても明るい人で、私だけでなく、学生運動の仲間もこの家でやっかいになって、母上のお世話になっていた。今考えると単に世話好きとは言えない、懐の広い人であった。

 私みたいな目つきの悪い活動家が出入りするので、この家の前の道路を挟んだ向かいの家の二階屋に私服警官が部屋を借りてこの家を監視していたということである。もう40年も前の話である。

 西荻の駅の近くのお寺で通夜は行われた。さすがに寒かったが、二時間ほど寒風の中を受付で立ち通した。こんな苦労も世話になった母堂への供養であると思いながら。

         ものの芽やいづるや否や人の逝く