忘年会2007/12/09 01:45

 今日はK氏の出版記念パーティが小石川後楽園内の建物で行われた。忘年会も兼ねていて80名ほどが集まった。実は、その本はある大学の全共闘の歴史をまとめたもので、その大学の元全共闘メンバーが一堂に会した。私はその大学出身ではないが、何人かは知っている。

 それにしても、皆歳を取った。私より上の世代が多かったせいか、平均年齢は60歳を越えていたろう。中には40年ぶりに再会したという人達もいた。40年というのも凄い。みな20歳前後の青春時代の体験だから、確かに、40年は経つのだ。

 末期癌で闘病中の友人も出席したいというので、友人達と相談し、車で送り迎えすることにした。私が運転手になり、彼の住む玉川上水から水道橋まで車で往復した。だから、私は一滴も酒を飲めなかったが、メタボに悩む昨今、丁度良かったというところだ。

 40年経っても、皆あの時代を昨日のことのように話す。たぶん、40年間繰り返し語ってきたのである。私たちにとって、輝かしい時代だったのか、それとも、暗澹たる時代だったのか、少なくとも、全共闘体験はマイナスにはなってはいない、それだけは言える。もっとも何がプラスでマイナスかはよくわからないが。今振り返れば、色々あって、面白い時代だったと思えるのは、現在、私が少しは余裕を持って生きていられるからだろう。

 みな孫がいる世代である。考えてみれば、爺さん達が、いまだ40年前の闘争の時代を懐かしみ、不抜けた現代の状況を憂いているのだ。挨拶をアジテーションでやった人もいた。この団塊世代は、なかなかすごいものがある。ある意味で壮観なパーティであった。

       忘年会昔のひとも現れぬ