川越祭り2007/10/22 00:27

 今日は川越祭りである。体調も何とかもとに戻り夕方町の方に出てみた。いやはや凄い人で、なかなか前へ進めない。山車でも撮ろうとデジカメを持ってきたのはいいのだが、撮ってみるとメモリーのないことに気付いた。そうだ、メモリーを外しておいたのだ。それを忘れていた。いつもうかつである。

 いそいでソフマップへ行ってメモリーカードを買い、山車を撮ったが、暗いのと人混みとで、私の小さなデジカメではいい写真は撮れなかった。そのうちだんだんと疲れてきて早々に引き上げた。

 明日の授業の準備で、一日パソコンに向かっていた。気分転換に町へ出たがさすがに祭りの熱気で気分転換どころではなくなった。こういう大きな祭りより、近くの小さな神社の祭りの方が私にはあっている。

 夜NHKスペシャルで、特攻隊のドキュメンタリー「許されざる帰還」を見る。驚いたことに、特攻隊はだいたい死んだと思っていたが、数百名の帰還者がいたということである。ほとんどが、飛行機の故障で途中で不時着したものたちであった。特攻隊の飛行機は、どうせ死ぬのだからとボロ飛行機があてがわれたということらしい。

 さらに驚いたのは、帰還した特効兵は、福岡の収容所に隔離され、国民にその事実を知られないようにしたということだ。そして、徹底して教育し直して、また特攻基地に送り出した。

 私は、鹿児島の知覧の平和記念館に行って特攻隊の写真や遺品を見たが、その時やるせない気分になったが、今日の番組を見て、やるせないというより、日本の軍隊のいい加減さや無責任さにさすがにあきれ果てた。特攻隊を組織し、自分も最後には特攻に出るからと死んでくれと語った陸軍中将は、95歳まで長生きした。なんということだ。

 救いは、特攻兵も結構帰還した者が多かったという事実を知ったこと。現実とはそういうものだろう。特攻兵の死を美しく涙、涙で物語る映画が多いが、六百人もの特攻兵が帰還していて収容所に入れられたということを知ったら、もうそういう映画は作れないだろう。このNHKのドキュメンタリーは久しぶりに面白いものだった。

          山向こう末枯れてるや還らざる