キャンパスマイレージ2007/10/10 00:54

 岩波『文学』の古代文学特集の座談会のゲラが送られてくる。ほとんど私の出る幕もなかった座談会だ。だが、読んでみると、それなりに登場していて、生意気にしゃべっている。さすがによく編集するものだ。というより、座談の雰囲気というものは、活字になると伝わりにくいということがよくわかる。

 アジア民族文化学会の発送が一段落し、いよいよ論文を書かなきゃならなん。計画としては、あと10日で50枚を書き、その後、20日かけて40枚を書く。その後、20枚の原稿と14枚の原稿を書いて今年が終わるというスケジュールである。

 書けるか?わからない。経験で言えば今まで何とかこなしてきた。今週末は学園祭だが、AO入試で忙しい。来週は休みが多いのでそこで何とか50枚書くしかない。年末まで睡眠時間は確実に減るだろう。こんなブログ書いている暇はなくなるかも知れない。

 私の職場では、インターネットツールによる学生と教員と学校との情報のやり取りがシステム化されている。ただ、この情報システムをまだ授業や学生の相談にと使いこなせていない。そこで、教務では、この情報システムを利用して、入学前の学習や、入学後の学生のきめ細かな指導、あるいは、授業にどのように活用できるか、実験的にプロジェクトを立ち上げたい、と提案してきた。つまり、わが文科でそれをやりたいというのである。

 そういう新しい試みは嫌いではないので、その提案を受けることにした。ただ、確実に教員の負担は増える。中には嫌がる先生もいるだろう。ただ、そういう新しい試みをしていかないと未来がないというのが、われわれの置かれた状況である。

 隙間読書で『最高学府はバカだらけ 全入時代の大学崖っぷち事情』(光文社新書)を読んだ、いかに現在の大学がバカ学生(この本では大学生はバカ学生と連呼されている)を生みだし、そして、その大学が今潰れそうで大変だということを述べている本である。新しい情報はあまりなかったが、バカ学生の事例は笑える。うちにはこんなのはいないと思いつつ。

 情報としては、生き残りをかけた大学の様々な取組の事例が面白いと言えば面白い。関西国際大のキャンパスマイレージにはうなった。成績やボランティア活動、サークル活動の成果にポイントを与え、ポイントがたまったら、食事券や海外旅行をプレゼントするという。ここまでやるか、という感じだが、その切実さはわからないではない。

 角切りて欲望も切りて自由なり