緑が濃く…2007/06/16 00:22


 今日は研究日。山小屋で仕事というつもりで来ては見たが、天気がとても良くなったので、いろいろと肉体労働にいそしんだ。まず道路際に積んであった薪を薪小屋に運んで片付けた。山小屋は道路の下にあるのでアプローチの階段の上り下りがけっこう大変。汗だくになった。

 薪といっても、伐採した樹を1メートルほどに切ったもので、下に運ぶのが大変だから道路際に積んでシートをかぶせておいたのである。最後に人力では運べない大きな丸太が残った。どうしようか考えたが、チェンソーで短く切る手もあったが、ベンチにしてしまおうと、皮をむき、縦に並べた小さな丸太二本の上にその皮をむいた大きな丸太を横に渡した。散歩に通った人がここで腰をかけてくれればよいのだが。

 実は、山小屋に通じるアプローチの路の下側は4・5メートルの崖になっていて、毎年少しずつ崩れている。特に冬は霜柱等で土が崩れやすくなる。樹を植えるほどには緩やかではない。このままでは崖の土が崩れ、崖の上の樹木が倒れて山小屋を直撃しかねない。そこで、業者に頼み、崖の崩れを防ぐ工事をした。

 鉄製の網で作られた長方形の籠がある。長さ1㍍奥行きが50センチほどの籠だが、その籠の中に石と土を入れ上の部分には草の種を蒔いておく。その籠を崖に沿って下から階段状に並べていくのである。先週から工事が始まり来てみたら出来ていた。なかなか壮観であった。全部で24個の籠が並べられていた。ちなみに一個の値段は1万円ということである。それに手間賃を加えたのが工事費で、痛い出費になるが仕方がない。

 山の斜面に立てた家だからいろいろと無理がある。が、これで安心して住めるようになった。今年の夏は猛暑だからほとんどはこっちで暮らすようになる。私は田舎暮らしが好きだし、アウトドア派なので、本当はこっちで暮らしたいのだが、なにしろ東京の真ん中に勤め先があるのでそういうわけにもいかない。

 夕方、霧ヶ峰農場で一人で暮らしている知り合いの女性を奥さんと訪ね、近くの温泉に行く。家で一緒に夕食。山の緑はかなり濃くなった。明日も天気が良いという。授業の準備や、持ってきた本を読もうと思ってはいるが、出来るかどうか。持ってきた本は、萩原秀三郎『鬼の復権』、近藤信義の『枕詞論』と『音喩論』。『鬼の復権』は授業用だが、読了した。近藤氏の本は再読。『枕詞論』を読み始めたがけっこう面白い。

     読みかけの本を閉じ緑陰に

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