俺は職人か…2007/03/09 22:22

 昨日、朝10時から夜中の2時半まで原稿を書いていた。当然、途中チビの散歩をしたり食事をしたりだが、こんなにワープロに向かって仕事をしたのは久しぶりだ。お蔭で、原稿が何とか仕上がった。この四・五日で40枚の原稿を書いたことになる。昨日だけで20枚近く書いたのではないか。

 脳を絞りきった感じで、さすがに今日はふらふらである。古事記のヤマトタケル英雄伝承について、研究者の説を紹介しながら、ポイントを押さえつつ、自分の考えで最後はまとめていく、という定石通りの論だが、何とかまあまあ書けたとは思う。

 ただ、あとコラムの原稿が五枚分ほど残っているので、それを書いておかないと完成にならない。締め切りは今月末だが、20日から29日まで中国に行くし、万葉の歌の発表資料をやはり作らなきゃいけないし、なによりも、入試、卒業式と校務も重なって暇などない。だから、今書かないと間に合わない。

 中国から帰ってきたら、今度は、4月10日までに、白族の歌垣論を書かなきゃいけない。そしたら昨日、10月末までに50枚の歌垣論を書いてほしいという依頼があった。どうも最近、私は歌垣研究者として有名らしい。確かに、あっちこっちに書いているので当然だと言えば当然なんだが。

 今年はどういうわけか依頼原稿が多い。といっても投稿なんてほとんどしないのだが。本当は、自分の研究テーマを熟成させ、こつこつ研究して書いた原稿を投稿する、というのがあるべき姿であり、そうしたいのだが、出来ないのはどこか論文を書くことがルーティン化しているからだ。あまりいいことではない。私は今のところ、論文を書く職人のようなものだ。それはそれで悪くはないと思うが、やっぱり創造的じゃないよな、とは思う。

 今日は昼に出校。雑務でてんてこ舞いだ。何でこんなに忙しいのだ。13日はB日程の入試。明日は、山の上のホテルで知りあいの娘さんの結婚式。夜は、お台場の日航ホテルで二部の卒業パーティ。結婚式は礼服だから夜は替えなきゃならんだろう。何よりも、昼と夜にコース料理を食べる。これはかなり危ない。コレステロールを下げる薬を飲んでいる身としては辛い。   

     春なれどてんてこ舞いを踊りけり