荒ぶる抒情2006/11/15 00:30

いつもだが今日も疲れた。朝から会議で、いろいろと問題も出てきて、それらを一つ一つ解決していかなきゃならないので、世の中甘くはないね。
 だれも好きなことをして生きていたいだろうが、そうは問屋が卸してくれない(こういう言い方ってまだあるのかなぁ)。

 といって沈んでいても原稿は待ってくれない。夜に「月光」の短歌時評を書き出してなんとか脱稿。加藤英彦歌集『スサノオの泣き虫』10枚ばかりの時評だった。何とか締め切りに間に合った。メールで送って一段落。

 「荒ぶる抒情」というタイトル。最近「抒情」にこだわつているのでそれに引きつけて論じた。要するに、斎藤茂吉や前衛歌人達の何というか暗い感情の鬱積した歌の系譜にあるという論旨。こういう荒ぶる抒情の系譜を、古代に探すのも面白いかなと考えた。それが収穫であった。

     冬めきて荒ぶる抒情一休み

     木枯らしも後ずさりする抒情かな