ベランダを塗る2006/11/10 23:52


 9日は授業に教授会。夕方、私の職場の15階から、夕日が都心のビル群に映えているのを見るのはなかなかよい。西側の窓からは富士山が皇居の向こうによく見える。
 4時半に教授会が始まり6時頃に終わったが、もうすっかり暗くなっていた。
 10日は会議の予定だったが、その予定が無くなったので、それじゃということでいつものように奥さんに車で来てもらい、首都高から中央道に入り、南諏訪で降り、山小屋へ。
 ここのところ週末は山小屋だが、土日ゆっくりしたことはない。今回も日曜日は公募推薦の入試があるので出勤である。
 月が出ていて、八ヶ岳の輪郭がくっきりとしている。別荘地に入ると、鹿が道路をゆっくりと横切る。今日は二匹の鹿と出会う。

    冬にいり夕陽だらけの窓の都市
    
    皎皎たる月夜現るものは誰


 今日は、午前中ベランダのペンキ塗り。防腐剤「キシラデコール」を塗る。一年に一回塗らないといたんでしまう。去年塗らなかったので今年はと思っていたのだが、何とか冬に間に合った。山小屋を建ててから12年近くになるが、このベランダも風雪に耐えてよく保っている。
 午後は、職場とメールや電話のやりとりで雑務。どこにいても仕事からは逃れられない。
 別荘地の山の上に「つる梅もどき」が群生してるというのでチビと奥さんとで取りに行く。落ち葉を踏みしめながら少しばかり収穫。
 定住しているSさんが犬の本を持ってくる。Sさんが飼っていた柴犬が2ヶ月前に死んで、Sさんは喪に服している。喪の期間は他所の家で食事をしたりお茶を飲んでもいけないと本人は決めているそうで、お茶でも飲んでいったらと誘ったら、お茶も食事も出さないというなら寄っていく、という。それなら出さないから、ということであがってもらった。変な人である。
 夕食にビールをちょっと飲んだら、ふらふらとして一時間ほど熟睡。いつものパターンである。回復して、また一仕事。坂野信彦『七五調の謎をとく』を読む。今日読了の予定だが、さすがに疲れて途中で放棄。明日は読了だ。

  今日は落ち葉でいくつか作ってみた。まずは啄木風に、また河野裕子風に。

     落葉守る森に吸われし獣のこころ

     落葉踏む獣のやうに歩きたし

     落葉散らすホモサピエンス楽しそう

     落葉踏むそのまなざしは何も見てない