教材抱え汗ぬぐう2006/11/03 00:03

 とにかく忙しかった。原因は授業の準備だ。今日の地域文化論をいろいろと準備していて時間がぎりぎりになってしまった。ほとんど昼も食べる暇がなかった。
 この授業行は、DVD、パワーポイント、スライド、プリントととにかくいろいろ使う授業なのだ。今雲南省の怒江流域の少数民族文化を紹介しているが、実際に調査した神話や、テレビの番組、自分で撮ったビデオ、それから、旅行記、また学生の感想をプリントしたものと、配る資料も大変。手にはノートパソコンに、資料を抱え、授業の始まる10分前に行く。学生も迷惑だろう。そんなこんなで、今日はまいった。
 今日の授業で語ったことは、自然との関わり方には二つあるということ。一つは、どんなに厳しい自然でもそれを受け入れその上で豊かに暮らす方法を考える。もう一つは、自然を選択するか人間の都合のいいように手を加えて快適な環境を作ること。怒江流域の人々は前者であるが、実はわれわれだって前者である場合が多い。誰だって、好きな職業につけるわけじゃないし、理想の相手とつきあえるわけじゃない。そのように考えれば、怒江流域の過酷な環境で生きている少数民族が身近になる。どこまでわかったろうか。
 夕方、奥さんがチビを連れて車で学校へ来る。それに乗って山小屋へとむかう。明日は休みなので、山小屋へというわけだ。といっても、土曜日は古代文学会の例会で私は東京往復となる。
 途中ところどころ強い雨だ。山には霧がかかっている。暖かいのである。暖冬ならぬ暖秋である。地球温暖化はどうも嘘じゃないらしいぞ。

    立冬に教材抱え汗ぬぐう

    今日の咎あしたの咎も神送り

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://okanokabe.asablo.jp/blog/2006/11/03/606930/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。