人を喰う話2006/10/26 00:46

 今日は車の通勤日。水曜は二部があり帰りが遅いので車で通うことにしたのだ。高速代と駐車料金で4千円近くになるが、去年はホテルに泊まっていたから、それよりは安くつく。
 学校へは首都高速が混雑する。時々CDをかけるが、今聴いているのは浜田真理子。松江で活躍するマイナーな歌手で、だいぶまえにアエラで特集していたので買って聴いてみたら、なかなかよかったので聴いている。
 三浦さんの『日本古代文学入門』の書評は、29日の東京新聞に載るそうである。この本の中で、人が人を喰う話が出ていたのが印象的だった。ほんとに人の肉を食う話である。続日本紀(761年)に出てくる話で、皇族の葦原王は、博打の果てに喧嘩をし相手を刺し殺して、その股の肉を屍体の胸の上に並べてなますにして食ったというのである。葦原王は流罪になる(皇族だから)。8世紀とはじつにすごい社会である。むろん、鬼に食われる女の話もある。8世紀の面白さは前々から強調したかったが、三浦さんの本で改めて強調してくれた。それがとてもよかった。

     人を喰ふ説話を読みて秋深し

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