イベント好きな学科2013/12/23 23:17


 今日で今年の授業終了。明日から冬季休暇である。今日は休日だが出校日。私も「環境文化論」の授業があった。学生達に近くの神社を調べて来いという宿題を出したが、これがけっこう面白かった。写真を映し出して簡単な説明をしてもらったのだが、気づいたのが氷川神社が多かったこと。そこで、氷川神社について調べてみることに。

 氷川神社の総本社は大宮氷川神社。荒川流域沿いに氷川神社は200近くあるという。大宮の地名も氷川神社から来ている。もともと、見沼の水神を祀っていたのだが、おそらく出雲から武蔵国にやって来た豪族が、この神社を出雲の神(スサノオ、オオムナチ・イナダヒメ)を祀る神社としたことで、武蔵国の式内社として高い格式の神社となった、ということらしい。氷川神社が本来水神であり、荒川流域に多いということは、荒川にかかわる神社、恐らくはその自然の脅威を鎮めるということだったのかも知れない。というようなことが何となく見えて来る。

 上尾に住む学生が上尾の氷川鍬神社のレポートをした。明治に入って、鍬を祀る村の神社が氷川神社の神と合祀して氷川鍬神社になったということだ。鍬を祭神とするというのが面白い。いかにも、農村の神らしい。

 最近、地域コミュニティの再生や、グローバル資本主義とは違う、例えばよく売れている「里山資本主義」などのよう本を読んでいる。それは、今求められているのが、新しい公共だと思うからだが、神社もまたそういう観点から見ていく必要があろう。北川辺で農業をやっている友人が、村の壊れかけている神社の建物をどうしたら再建できるか悩んでいる話をしていた。昔なら氏子が集まって建てたのだろうが、今はそれほどのつながりがない。これなども地域コミュニティが試される事例なのであろう。

 今年もクリスマス会を行った。去年やって好評だったので、今年も開いたというわけだ。ただ、今年は、一年生が就活の講習と重なり、2年生中心の会になってしまい、少し人数が少なかったが、それはそれで楽しい会になった。もともと、この会、去年の1年生が言い始めたことなので、この学年がなかなか活発なのである。

 頭が痛いのが、プレゼントをどうするかであった。教員もそれなりに用意しなきゃならない。廉価で、一応学校での会らしく、ということになるとなかなか選択が難しい。しかも数を揃えなきゃならない。ということで、幾つか揃えたのだが、去年も好評だったチビのカレンダーを多く用意した。チビ(わが家の犬)の写真を印刷した手作りのカレンダーである。

 東急ハンズで手作りのキットを売っているのでそれを使ったカレンダーも幾つか製作したが、ただ、これは費用もかかるので、チビの写真を印刷したハガキ大のカレンダーを、100円ショップで買った写真立ての木製イーゼルに乗せるものにした。これなら安く作れる。チビのカレンダーやはり人気があった。

 わが学科は、就活交流会とか、ブックパーティとか、クリスマス会とか、パーティ形式の会を結構やっている。どういうわけかイベント大好きな学科になってしまったのだが、これもまた、学生、助手さん、教員とのコミュニティ作りだと思っている。教育する、されるだけの関係だけじゃつまらない。おかげでけっこう楽しい学科になった。志願者が増えてくれるといいのだが。

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