乾電池が買えない2011/03/14 23:45

 今日は教授会。小田急は新宿・経堂の折り返し運転で成城学園前までこない。他の路線はそれなりに運転してるのに何でだ、と小田急に腹をたてたが仕方がないので京王線の仙川駅に。仙川駅では人が中に入れずに改札口の外に溢れていた。

 午前中の教授会は中止。ただ、午後の短大教授会はおこなうとのこと。入試結果についての会議だから開催せざるを得ない。仙川から京王線に何とか乗ることが出来た。案外すいていて、神保町までトラブルもなく、順調に来た。

 学校では、明日の卒業式をどうしようかという会議に出る。結局延期になった。余震の可能性が高いのと、計画停電で交通機関が不通のところが多い。こういう状況で卒業式を行うことは無理であるし、強行すれば批判されかねない、ということで、延期となった。一日前の決定だから、学生への周知は徹底しない可能性がある。そこで、卒業式だと思って来てしまった学生をどうするか、という対応策を練った。来た学生には卒業証書を授与することは行う。来なかった学生は後日郵送する。卒業式は、なるべく後日行う。4月以降になるかも知れないが。

 地震の影響は卒業式延期だけではない。例えば卒業パーティ。すでに学生は会費を払っていて、ホテルにも払い込んである。例年のようにディズニーホテルで行うのだが、ホテルの方から中止にして欲しいとの連絡があった。余震のことや計画停電という電力不足のの状況では、さすがに、宴会は出来ないようだ。そこで、さあ卒業パーティをどうしよう、ということになった。延期なのか中止なのか、中止なら会費を返さなくては、でも、どうやって、といろんな問題が出てくる。

 B日程の入試結果の発表があり、わが学科は、何とか定員確保のめどがついた。一安心である。東北ではもっと深刻なことが起きているのに、こちらでは、とにかくわれわれの日常をうまく回すための仕事に一喜一憂するしかない。

 私の住んでいる調布は第二グループに属していて、計画では夕方6時半から停電ということになっている。一応今日は中止になったが、とにかく停電対策に、懐中電灯の乾電池を買っておこうと、仙川から自宅までのコンビニやスーパーを覗いたが、棚はすべて空っぽであった。今東京で乾電池を手に入れるのは至難の業なようだ。仕方がない。電池がきれたら暗闇に耐えればいい。東北の人のことを思えばまだ幸せである。

 ほとんどの地区で地震が起こってから津波が襲うまで約30分の時間があった。地震は2時46分だったが、津波は3時10分過ぎだったと記憶している。当初、私はテレビをみながらみんな避難したのに違いないと思っていた。が、どうもそうでもなかったらしい。避難した人もいるが、そうでない人もいる。簡単には動けない人もいたろうし、これほどの津波とは予想せず、余裕を持ちすぎたということもあるだろう。私などもそうだが、災厄の予想はなるべく低く見積もる。その方が安心できるからだ。あるいは、そこには期待や祈りも入っているだろう。たぶん今までの経験で、そういう低い見積もり予想は裏切られなかった。結果的にそのことが災いとなった。教訓にしては、余りに代償の大きすぎる教訓である。

三月や産土の地の底割れる

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