チビ歯を抜く2011/02/23 23:53

 今わが家はみんな歯を煩っている。私の歯はいつものことだが、奥さんも歯医者に通っている。ところがだ、チビが今日全身麻酔で歯を5本抜いた。さすかにぐたっとしていて、食事もせずに寝ている。

 しばらく前から餌を食べる時にキャンと痛がることがあった。たぶん、歯が痛いのかなとは思っていた。そのうちに医者に見せなきゃと思ってはいたのだが、ごくたまになく程度だったので、忙しさにまぎれ、そのままになっていた。ところが、二、三日前からなく頻度が多くなり、みるからに具合悪そうで元気が無くなった。そこで、21日に医者に連れて行ったところ、奥歯の2本が炎症を起こしていてこれは抜いた方がいいという。それで、今日の午前中にチビを医者に連れて行き医者に預けた。午後に手術をして抜いてもらうことになった。

 午後に医者から電話があり、どうも他の歯もだめになっている。このままではすぐ抜かなきゃならなくなる、どうしますか、という。仕方なく、抜いてください、と答えるしかなかった。結局5本抜く羽目になったのである。

 犬は歯垢がたまりやすい。歯磨きをしなきゃいけないのだが、いやがるものだから、ついそのままにしてしまった。結果的にそれがよくなかったようだ。それにしてもこんなに重篤になるとは、思ってもいなかった。チビを迎えに行くと、両頬が腫れていて、元気がない。まだ出血しているので、餌は食べさせないでくださいという。こんなに歯を抜いても餌は食べられるのかと聞くと、大丈夫だという。結局、家で飼われている犬の歯は、もう本来の役割を果たしていないということのようだ。柔らかいペットフードばかりを食べているのだから、歯は鍛えられず、おのずと悪くなっていくということだ。そこは人間と同じだ。

 歯が無くても、柔らかいペットフードを食べることにそれほど差し障りがないのだという。でも、抜かれたのは奥歯で、前の歯はまだあるので、何とか見た目は犬らしい。チビがわが家にやってきて、初めての病と言っていい。小さい犬なものだから可哀相になる。明日になれば元気になると医者は言う。もとのように元気になるとは思うが、やはり心配である。こういうのを情というのだなあと改めて思う。

   かたわらの犬を撫でつつ雪も解け