なんとかなるさ2010/06/10 23:49

このブログもしばらくぶりたが、毎日けっこう忙しい。今日は会議で7時近くまでかかった。火曜は一限からの授業だが6時半から会議が入り、終わったのが8時過ぎである。こんな調子で相変わらず会議が多い。6月は何しろ、休みがないし、学会と研究会で土曜は全部つぶれ、しかも、原稿と授業の準備で、さすがに日々をこなすだけで精一杯というところだ。

 来週は、授業の父母参観という週で、実は、教員も他の教員の授業を参観していいことになっている。私は、FD委員なので、他の教員の授業を見なきゃいけない立場である。むろん、私の授業も人に見られるわけで、だいたい、10人も満たない授業ばかりだから、そこで居眠りされたら、さすがにみっともないので、来週はそれなりにがんばらなきゃということだ。

 中国のT先生とメールのやりとりしながら、夏の雲南でのシンポジウムの計画を詰めている最中で、何とか具体的になってきた。それにしても、ほんとにメールでやりとり出来るので楽になった。10年前は、電話や手紙だが、何しろ中国語はてんでだめだから、なかなか通じず、いろいろ大変だった。IT革命はその点、ほんとに世界を狭くしたと思う。この間など、中国のT先生の教え子の大学院生に雲南で聞き取り調査を手伝ってもらったが、そのときの写真をメールで送って欲しいと言ってきた。就職に際して業績資料として使いたいという。早速送ったが、写真もこのようにメールで送れるのである。

 中国のシンポジウムで何を発表するのか悩んでいるところである。たぶんみなさん悩んでいるのではないか。「兄妹始祖神話」で何か発表しなけりゃならないのだ。なにしろ、国際シンポジウムで、中国、韓国、欧米からも研究者が来る。いい加減な発表は出来ないし、かといって、アイデアを出すのは難しい。悩んだすえ、出雲神話のオオナムヂとスセリビメの結婚とスサノオからの試練の話と、イザナミイザナキの結婚の話とを比較することにした。実は、イザナキ・イザナミは兄妹始祖神話である。一方、オオナムチの話は、いわゆる天人女房型の始祖神話と言っていい。少数民族の神話では、洪水神話がその前にある。イザナキ・イザナミ神話は高天原神話だが、スサノオの試練を受けて娘と結婚するオオナムチの話は出雲神話である。両方とも、始祖神話と見なすことができるが、何故、高天原は兄妹始祖神話で、出雲神話は天人女房型なのか、というのがテーマである。

 今のところここまでである。答えは一応考えてはあるが、披露する程のものではない。中国で恥をかかないようにこれから練り上げていかなければならない。

 今日の教授会で、来年の学生募集をどうするかでいろいろ議論があった。今年定員割れをしてしまったわが学科では、何とかしなきゃとあせっている人もいる。例えば、教員も営業努力をするべきだという意見も出た。が、私などは、そんなにあせっても仕方がないという立場だ。教員の営業努力などたかがしれている。授業をしっかりやって、教育の質を高めて学生の満足度を上げ、評判をよくすることが何よりの対策だ。それで駄目だったら、何をやってもだめである。そのときは、そのときである。まあなんとかなるさ、である。

                          6月の雨が降るなり耳の中

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