久しぶりにたくさんの受講者2008/09/25 00:38

 今日の民俗学は受講者が130名いた。最近の私の授業では最も多い。さすがに、気持ちも高ぶる。こういう力の入れ方は久しぶりである。130人をとにかく圧倒する勢いでしゃべらないと、すぐにだれてざわざわしだす。人数が多いのは疲れるが教員の本能みたいなもので、こちらも元気になるが、当然落ち込むときもひどい。この半分くらいの人数がちょうどいいところだろう。

 最近はパワーポイントを使って授業をするのだが、これだけ入ると教室の後ろの方では文字が見えないという苦情が来る。確かに字が小さすぎると反省。

 次の「自己開発トレーニング」は学生に自己分析をいろいろな角度から試みさせ自分を知り、他者の心を知ることに結びつけようという演習。今日の授業は、まず、グルーブ分けして、質問項目を考えさせ、互いに組になった相手にその質問を答えさせて、相手がどういう人かを紹介するというもの。自己紹介ではなく、他己紹介というものである。ほとんど遊びになってしまった。血液型で性格分析をして遊ぶのと同じ雰囲気で、ちょっと自己開発トレーニングらしい雰囲気にはならなかったが、まあ最初である、こんなもんだろう。だんだんと心の紹介までいけば真剣になっていく。

 この授業は、人の心を介したコミュニケーションの授業。自分や他者の心を分析することになる。そこで気をつけなければならないことは、絶対に人を傷つけないこと。心は繊細でとても傷つきやすい。それを相手に覗いてもらいながら、自分も覗く。とても傷つきやすい状況になる。だからこそ言葉や態度には注意しなければならない。それが出来なければ心理学を勉強する資格はない、とまあ釘をさしておいた。みんなしーんとなって聞いていた。

 今週から授業が始まりさすがに疲れた。秋らしい爽やかな日で、夜には虫も鳴いていて悪く無い一日だったように思う。家に着いたのが八時。韓流時代劇、「朱蒙」にかろうじて間に合う。朱蒙はいよいよ王になるところまで来た。王位をめぐる身内の争いも兆し、行方不明の妻と子供の消息も来週あたりにはわかるらしい。妻も子も殺されたとみんな思っているので、かつての恋人ソソノと一緒になるということになるのだが、そこに死んだはずの妻と子が現れる、そういう筋立てが読める。苦悩する朱蒙、が、たぶんどっちかが身を引く、そこでいつもの歌が流れる、韓流得意のメロドラマの設定である。来週が楽しみだ。
 
                       口ずさむ邯鄲を聞きながらちょっと