思わぬ展開2008/08/07 23:44

 実はこの一週間、私は自分の心臓と戦っていた。というのは、一週間前、胸が突然締め付けられるように苦しくなる発作に見舞われたからだ。それは2、3分のことだったが、次の日近くの医者に行ったところ、狭心症の疑いありということでニトログリセリンを処方された。

 これは厄介なことになったと思った。狭心症は心臓を動かす冠動脈の一部分がコレステロールなどで狭くなり、それが原因で血液が心臓を動かす筋肉に行き渡らなくなることで起こる。つまり、私の心臓の冠動脈は一部詰まっているということになる。短い発作は狭心症で、時間が長くなると心筋梗塞になる。死につながりかねない。

 私もいよいよかなと正直考えた。狭心症にもいろいろあるのだが、不安定性というのが危ないらしい。山小屋に来て散歩していたら(5日のこと)、息が切れて冷や汗が出てきて気分が悪くなった。これはやばいなと思った。

 次の日、諏訪中央病院に行き心臓専門の先生の診断を受けたところ、狭心症の疑いがあるので明日検査をしましょうということになった。検査とはカテーテル検査で、手首の動脈から細い管(カテーテル)を通して心臓の冠動脈にまで差し込み、そこから造影剤を入れて動脈の映像をとる。詰まっていたら、カテーテルを通して風船をふくらませて血管を広げそこにステントで補強する。ステントというのは、網状の金属製の管でそれを血管の内部に入れて血管を補強するのである。

 たぶん私はステント治療まで行くのだろうな、と思いながら、こういうのは早く治療してしまった方がいのだということで検査を行うことにした。

 今日私は奥さんと病院に行き検査を受けた。検査といっても手術と同じである。何せ動脈に管を通して心臓まで届かせるのである。ただ、麻酔を打つというものではなく、手首にちょっと麻酔を打つだけで時間もそんなにかからないですんだ。

 結果は、あなたの冠動脈はとてもきれいですよ、というものだった。いったいこの一週間の心労は何だったのか。あの発作は何だったのだろう。と思ったが、とりあえず安堵した。

 寿命が延びたという感じであるが、正直に言うと拍子抜けもした。これを口実に少し休めると思ったのだが、そうはさせてはくれない。仕事をしろということかと医者の声を聞いて思った。

 むろん、発作の原因はわからないままだ。疲れやストレスによる心身症ではないかと思っている。とりあえず疲れかストレスが要因だということは確かなようだ。が、心臓の血管が原因でないということだけは確認できた。これだけでも検査の意味は大きい。この検査をしなかったら、私は今度はいつ心筋梗塞になるのやらと思いながら過ごさざるを得ないからである。

 こころなしか疲れも取れてきたようだ。今度の騒ぎは少し仕事をセーブしろというサインだということだろう。

 いくつか学んだことがあった。次の発作が起きたらと、少しは死を考える瞬間があったこと。最近忙しさに紛れて自分の死に向き合うことがなかったが、これはいい経験になった。そして仕事が自分の容量を超えていたということ。やっぱり超えてたんだよな。そして自分はまだ働く運命にあるということ。生きるということの意味がそこにある。辛いことである。そして、諏訪中央病院の心臓の先生は若くてなかなかのイケメンだったが、看護師も含めて親切で、今度何かあったら東京ではなくここで診てもらおうと思ったこと、である。

        夏雲も人の命も風のまま

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