本が読めない2008/06/25 00:01

 日曜日にS夫妻が来訪。子供二人を連れての訪問である。上の子はもう3歳になるか。「となりのトトロ」のメイにそっくりで、見ていておもわず笑ってしまう。みんなで近くの公園を散歩したが、少し歩き出したら、散歩やだといって一人ごねだした。たぶん甘えているのだと思うが、ずっとごねながらそれでもみんなから遅れて、母親になだめられながら歩いてくる。そのがんこさもメイそっくりである。

 あいにくの雨だったが、家族でキャンプに行くのでテントを渋谷の登山専門の店に買いに行くという。彼等の車に乗せてもらって私たちも渋谷に出ることにした。用賀インターで首都高速に入り30分で渋谷に着く。渋谷に買い物なんてそれこそ二十年ぶりではないか。彼等はテントを買い、奥さんは山歩きの時の熊よけだといってベアベル(熊よけの鈴) を買う。彼等と別れ、私はビックカメラによってインクジェットのプリンターを買った。

 A4サイズのエプソンのプリンターだが、ポイントがあったので8千円で買えた。井の頭線で下北沢に出て、小田急に乗り換え成城学園前まで20分もかからない。家に帰りさっそく転居通知のハガキ印刷を行う。レーザープリンターはあるが、ハガキ印刷はやはりインクジェットでないと無理だ。とりあえず100枚ほど印刷。

 月曜日に大腸検査の結果を聞きに行く。ポリープは良性とのことでとりあえず安堵。来年の検査まではとりあえず余計なことを考えずにいられるということだ。私の腸は人より長いと医者がいう。それでガスが溜まりやすいのではという。つまり、粗食であっても徹底して栄養を搾り取るように出来ている臓器であるということだ。逆に言えば、今のような粗食でない時代には栄養を過剰に取りすぎる。だから、コレステロールも中性脂肪も高いのである。

 今日(火曜)は一日会議。疲れて帰る。本が読めなくて困る。川越にいたときは通勤時間が長かったので本を読む時間があった。が、ここに来てから通勤時間は短くなったが、混雑するのと、私自身いつも眠くて本を読むどころではない。月末までに短歌の時評を頼まれた。そのためには本を読まなくては。

 大学院生から抜き刷りが送られてくる。そこに、私の本の短歌論を読んで心動かされたというようなことが書かれてある。そう書かれるとさすがに書いてよかったと思う。少しは人の心に触れる文章を書いているのだと元気になる。私の短歌論はどちらかといえばマイナーな論である。でも、マイナーだからこそ、率直で正直である。いや、率直で正直だからマイナーなのである。数は少ないが時々感動したと言ってくれる人に出会うことが、私の支えである。 

草刈りや伸びた分だけ還りけり