その時歴史が動いた2008/04/23 23:50

 熱は下がって何とか回復。ほんとに風邪だったのだろうか。時々、疲労が溜まって熱を出すことがあるので今回もそうかもしれない。奥さんはそれも風邪だと言うが。体力は元に戻ったとは言い難いが、いつも疲れっぽいのでどういう状態が元なのか忘れてしまった。まだ身体がだるいけど、これがきっといつもの調子なのだろう。

 どうせ熱が出るなら起きられないほど徹底して出てくれればいいのに、いつも中途半端な熱だから、大丈夫といって仕事に出かける。でかけても仕事にならないのに。休めないのは一種の強迫観念みたいなもので、誉められたものではない。

 ということで引っ越しの準備は目下中断中。何かやる気が失せてしまった。まあ何とかなるさである。

 今日、NHKの番組「その時歴史が動いた」で、「古事記の誕生」をやっていた。KさんにNHKのディレクターが相談に来てそうして成立した番組だということだ。Kさんとは何時間も打ち合わせをして、6時間ものインタビューをしたらしい。ところが、実際Kさんの登場したのは1分足らず。見終わって、ちょっとがっかり、もう少ししゃべると思ったのだが。ただ、内容からすると、あまり冒険的なものではなく、いかに天皇中心の国家を作るという意図のもとに作られたか、というオーソドックスなものだから、Kさんの出番はやはりあまりないだろうなあとは思った。Kさんの古事記への思いはあんまり反映されなかったようだ。

 Kさんもどのような内容になるかは知らないと言っていたが、さすがにNHK。古事記という政治的には微妙な書物を、当たり障りなく、右にも左にも目配りしながらそつなくまとめたというところだ。

 出雲神話がすっぽり抜け落ちていたのは、時間の問題もあろうが、微妙な問題に触れたくなかったのだろう。口語訳古事記を出したMさんが登場しないのはそのためかも知れないが、ただ、Mさんは古事記序文偽書説を唱えているので、やっぱり登場は出来ないとは思うが。

 収穫は、Kさんの取材した彝族の神話の語りが放映されたことだろうか。直接古事記と結びつくわけではないが、口伝えの段階の神話として少数民族が取り上げられたことは、うれしいことである。

           この国の蠅生まれる頃の神話かな