レモンハウス2008/02/28 21:59


 今日は久しぶりに家で仕事。平日はだいたい出校だから家での仕事は久しぶりである。まず、来年の講義のシラバスの未作成部分をウェブに書き込む。「基礎ゼミナール」と「教養講座」の分である。半期15回分の授業概要を書かなきゃならないので、けっこう大変である。大まかな授業概要だけでよかった昔が懐かしい。

 それから、高岡の万葉歴史館編『恋歌』の校正原稿を校正して送った。私の担当は「歌垣をめぐって」である。それから来年度の教科書を書き込んで書店に発送。これもそのままにしておいたものだ。教科書はいつも悩む。最近本の値段が高くなってきて、教科書を買わせるのが可哀相になるときがある。『シャーマニズムの文化学』は何人かで作ったテキストだが、3刷りまでいってるから、けっこう教科書で使っているようだ。私も今年度から使うことにした。ただ、この本、薄い割には2300円と高い。もう少し安いといいのだが。

 友人のペンキ屋が今うちの家を塗っているのだが、ほぼ全体を塗り終えて、塗り替えた家の様子が見え始めた。色はレモンイエローで、けっこう派手である。隣の奥さんがさっそく、レモンハウスと名付けた。

 私の家は三階建ての狭小住宅である。敷地が15坪しかない。それでも、75平米の広さの建物が立ち、小さな庭もある。斜面に建っているので、玄関は二階であるが、一階は地下ではない。だから、玄関から見るとコンパクトな家だが、反対側に回ると鉛筆のようなひょろ長い家である。

 まだ足場が残っていて全貌が見えないのだが、さすがにレモンイエローの家は周囲にはない。近所でけっこう話題になるかも知れない。が、明るいグレーを窓枠の色にしたので、全体としてそんなに目立つ色ではなくなった。玄関の前の車止めの低い壁に、奥さんが黄色と白でダイヤの形に塗り分けた。こういう遊びができるのも、知りあいに頼んでいるからこそである。

 今日友人一緒に来ていた手伝いの老人がお茶の時に語った話が面白かった。超能力の話題になり、自分の家系は超能力の家系だという。次男の能力が凄くて、物体など念力で軽く動かすし、スペースシャトルが墜落したときも10分前に予測していたと語った。

 神奈川にいる106歳の超能力の老僧の話になり、この老僧が凄いのだという。道を歩いていたら、突然犬が話しかけてきた。どうやらその犬は死んだ犬らしく、ある家の飼い犬で、死んで裏庭に埋められたのだが、それが辛いので表の玄関の方に埋めてくれないか、そうすればいいことがきっとある、と老僧に頼んだ。信じないといけないので、自分が生きていた時のエピソードをその犬は語ったそうである。

 それで老僧は飼い主の家に行き、犬を飼っていなかったか、その犬は生きていたときこういうエピソードがあったのではないか、実は、私はその犬から話しかけられたのだと、玄関に埋葬しなおすようにという話をした。最初は怪訝そうに聞いていたその家の人はだんだんと信じ始め、喜んで犬を埋葬しなおした。そしたら、その家には良いことが次から次へと起こったということである。

 その老僧今も人のために占いなどをしてあげているという。こういう世間話を聞くと、楽しくなる。

       老僧が犬と語らう春の辻