チビも元旦2008/01/01 22:50


 どうも胃腸の調子がいまいちで、食事制限をしているものだから、年が明けたといっても、この調子がいつまで続くことや、それが 気にかかる。除夜の鐘は、この別荘地の下の柏原という地区の寺にいつも搗きに行く。村の人たちといつも新年を祝うというのが恒例である。鐘を撞いてお札をもらって帰ってくる。

 小さな鐘楼の前にたき火があり、村の人が紅白が終わると鐘を撞きに出てくる。私の別荘地も毎年何人かの人たちがこの鐘を撞きに来るのだが、わたしたちも毎年参加している。こぢんまりとしていてなかなかいい年越しである。

 今日の正月は不思議に誰も来ないので、一日何もせずに過ごしたが、この何もしないで過ごすということがけっこうつらい。一年の中で何もしないで過ごすのは、体調がわるくて何も出来ないときか、何かやろうとするのだが、何も出来ずに終わるような日々で、私にとって好い日ではない。今日はどちらかというとリハビリの日ということになろうか。さすがに今日は本を読む気がしなかった。

 夜、DVD「敬愛なるベートーヴェン」を観る。晩年のベートーヴェンと若い女性写譜師との交流の物語だが、この写譜師にベートーヴェンは心を許し、第九の初演の時は彼女に助けられるという話である。この写譜師は架空の人物である。音楽映画としてはまあまあだった。もっと感動的なストーリーにできるだろうというような題材ではあったが、いわばベートーヴェンの伝記映画であろうとしたためか、写譜師の側の描き方が弱くなってしまったのが残念。アンナという若い写譜師の物語をもう少し知りたかったという欲求不満が残った。が、こういう、音楽がテーマは観ていて感動できるからいい。第九初演の合唱部のところなどなかなか見応えがあった。

 チビは相変わらずだ。テレビはほとんどお笑いばかりである。環境問題の特集をBSでやっていたが、それを少し真面目に観た。今地球は大変だということが強調される。環境より、自分の生活や命を守ることに必死な人たちの多いこの世界に、その大変さをどう実感させていくのか、むしろそのほうが大変だと、テレビを観ながら考えた。

         北極が溶けゆく世紀年明けぬ

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