非常勤ブルース2007/09/28 00:26

 今日は、朝8時に出校。何でこんなに早く来たかというと、昨夜はホテルに泊まったので来れたから。早く来たのは、E君が教員応募のために推薦状がいるというのでそれを書くためである。今日中に渡さないといけなくて、言われたのが昨日で、しかもホテルに泊まったので、朝来て書くしかなかったのだ。推薦状は私もここに就職する時に書いてもらった。人に推薦状を書くとは思わなかったが、役に立てばうれしい。

 今日は1限目の授業がある。「学問への招待」という教養講座の授業で、6人の教員がそれぞれ「家族」というテーマで後期の授業を分担するというもの。みんな専門が違うから、こころみとしては面白い。

 今日は全員揃って顔あわせということで、自己紹介である。ただ、1限目なので学生の数が少ない。これが残念。でも、1限目じゃないと6人の教員が揃える時限は他にないのである。さすがに、朝9時から始まる授業は私などはきつい。私より遠方から通っている先生はもっときつい。この授業の企画をした私は申し訳ないと謝ったが、学生の評判になれば、時間帯も変わるだろうと思う。

 実は、今日は2限目、3限目に授業がはいっていて、昼休みは、学生の「読書室委員」との会議があり、3限が終わるとコースの会議、それが終わると、文科の教授会、それが終わってすぐに短大の教授会、いずれの教授会も議長は私である。終わったのが、6時近く。昼を食べる時間もなく分刻みで働いていた。さすがに最後の教授会では、人の話を聞きながら何とか眠ってはいかんと自分を鼓舞していた。議長が居眠りしたら目も当てられない。

 研究室に中国で買った本が届く。雲南民族博物館の書店で購入したもので、ほぼ一ヶ月かかって着いたということになる。船便だとこれくらいかかる。

 メールを覗いたら、沖縄のユタを研究しているSさんから便りが届いている。彼は、今あちこちの非常勤で宗教人類学の講義をしているが、最近、ギターを教室に持ち込み、ブルースのライブをしているそうだ。彼が作った歌詞は「非常勤ブルース」。
           先生いつも どこにいるんですか
           訊かれるたびに こうかえすんだ
           俺はいつも お前らの目の前だ
           Oh 非常勤ブルース ひとコマなんぼの俺の生活
これをシャウトする。そして、学生にブルースの自詞を作らせ、彼がそれを歌う。それが学生にとって癒しになっているということだ。けっこう人気があるらしい。それはそうだと思う。うちの短大でもやって欲しいが、難しそう。今年カリキュラムの改革で何人かの非常勤先生におやめいただいた。ほんとに「非常勤ブルース」である。

 口承文芸叢書の「ぺー族の歌垣」という原稿の校正原稿を投函し、そのまま新宿へ。梓に乗り、茅野に向かう。9時に茅野に着いた。

 あわただしい一日だった。明日は山小屋で仕事をし、土曜日にまた出校である。当分こんな調子で過ぎていくだろう。

      名月の名残のなかをとぼとぼと