「ミヨリの森」を観る2007/08/26 00:50


 明日から中国ということでいろいろと準備をしているが、あまりの暑さにさすがに音を上げた。旅行用のしなものを買いに、近くに出来たドンキホーテに行った。ホームセンターのドイトが潰れてドンキになったのだ。ドンキに入るのは初めてで、噂に聞いた通り、中は商品がぎっしりと並んでいて狭く、うるさい音楽と、芳香剤だと思うが強烈な臭いでとにかく頭が痛くなった。でも安いのでいろいろと買ったが、チビにバンダナを買った。

 チビの首にバンダナを巻いてやるとけっこう決まる。奥さんが三味線の稽古をしている隣でバンダナをしたまま寝ている。よくまあうるさくないものだと感心。チビは普通の犬が怖がる雷や花火の音は怖がらない。ただ、ビニールの袋のがさがさという音は苦手で、どうも音感がおかしいのだ。

 こんなに暑いと早く中国へ行った方がましである。雲南は高地だからけっこう涼しいのである。帰ってくるのは来月の4日になる。それまでには日本も涼しくなっていて欲しい。

 9時からアニメの「ミヨリの森」を観る。つい全部を見てしまった。トトロの森とモノノケ姫とを一緒にしたようなアニメだが、両親が離婚し、こころのすさんでしまった少女が、父の実家の山里に引き取られ、その森の精霊や妖怪たちと交流しながら森の守り主として成長し、ダム計画から森を守るというお話である。

 とてもわかりやすい今の時代らしいアニメだが、けっこう面白かった。授業で、「遠野物語」や「千と千尋の神隠し」を扱っているということもあるが、時々、すさんだこころの学生と接することがあるので、この娘たちのこころを癒すのはやっぱり精霊や妖怪たちなのかなあと思ったりもした。

 他人は信じないが霊は信じる、というのは、たぶんあり得る。そういう感性に素直になるということもありだなと思うことはある。私は、素直でないので霊は見えないが、霊の見える人には興味がある。民俗学や文化人類学のような研究をしているのもそういう興味からだ。霊が見えるというのはたぶん人間のもっとも自然的な感覚にかかわるだろう。そういう感覚が、この今の時代に何故もてはやされるのか。当然、それは、そういう感覚を人間が失いかけていて、そのことが危機的だと感じているからだ。

 時間的には「オーラの泉」のあとに「ミヨリの森」で、いずれも、霊が見える人達のお話や物語であった。  

     深き森妖怪たちも魂祭り